2017/10/15 20:52


 こんにちは。milphoto店主でフォトグラファーの嘉納愛夏です。前世紀末からフォトグラファーとして活動しております。写真週刊誌FRIDAYにて2004年秋まで専属勤務する傍ら、中東などの紛争地も撮りに行きました。フリーランスになってからは、同じく中東と、大規模自然災害、そして2004年初頭にイラクで初めて取材した自衛隊を、継続して撮るようになりました。


 これら現場で撮った写真がルポルタージュで使われるのはごく一部であり、もっと何かできるのではないかなぁ?と常々思っていました。そして昨年から2度、入院することがあり、物理的に身体を動かせない時間がたくさんあったので考えました。それがミリタリー写真を使ったオリジナルグッズの製作です。


 取材先では多かれ少なかれ、その国の軍隊や、支援に来ている他国の軍隊を目にします。圧政や独裁政権の国以外では、軍隊は頼れる存在であり、身近にいるものです。しかし、日本はどうか。少なくとも私自身、阪神大震災で被災するまで自衛隊を生で見たことはありませんでした。都市部ではそれが顕著です。


 近年のめざましい活躍で自衛隊がクローズアップされる機会は多くなりましたが、ミリタリーが「身近」と言うにはまだ足りない。本当は、GPSなどミリタリーの世界から生まれたものは私たちの周りに山ほどあり、ステルスな感じで身近なんですけどね(笑)。じゃあグッズとして持ってもらえれば近くなるかな?…写真あるし作っちゃうか!という流れで生まれたのがmilphotoです。

Photo:kanou aika

(つづく)